2023年度研究室卒業写真(名工大1期生)
2024年度研究室新入生
研究概要
名古屋工業大学 萩原研究室 (材料組織・塑性制御工学研究室)では,我々の社会を支える基盤的材料から次世代先進材料に至るまで,各種金属系構造材料の新規開発,特性向上を,格子欠陥・転位・結晶構造・相安定性・組織形態といったナノ,メゾ,ミクロ各視点を重視した,幅広い観点からの"マルチスケール材料組織制御”により実現すべく研究を行っています.現代社会が求める多様なニーズ,過酷な要求に応えるべく,本研究室では軽量,高強度,高耐熱性,生体適合性,高耐食性といった,複数の機能を同時に高度に併せ持つ,先進的・multi-functionalな「高機能性構造材料」,すなわち構造材料としての優れた能力を保持しつつ,かつ同時に自身が新たな機能を発現する「Active structural material」の創成を,組織形態制御はもちろんのこと,これにさらに結晶方位制御,原子配列制御までをも含めた,高度な"マルチスケール材料組織制御”の達成により実現することを目指しています.現在特に,・軽量高強度を有する次世代Mg基超合金の開発,実用化が期待されるシンクロ型マグネシウムLPSO合金の特性制御・硬質層/軟質層のミクロ・ナノ層状組織化をベースとした「ミルフィーユ構造」制御による新奇高機能材料創成・(株)山陽特殊製鋼,(株)小松製作所との共同研究として,次世代高機能(超高強度・高靭性・高延性)鉄鋼材料開発・低炭素社会の実現を目指した次世代超高温構造材料の開発・生体内で溶解する新しい金属インプラント材料・3D金属プリンターを利用した構造機能制御,といった研究プロジェクトを進めています.
研究内容の詳細に関しましては,以下の解説記事(日本語)をご覧頂ければと存じます.
* 高機能構造材料開発への取り組み (日本金属学会誌まてりあ)
* 「高機能性構造材料」としてのマグネシウム合金開発 (軽金属学会誌)
* 金属積層造形法における形状・組織制御による異方性付与 (日本金属学会誌まてりあ)
[2023/04] 山陽特殊製鋼様,小松製作所様との共同研究により開発を続けています超高強度・高靭性・高延性炭素鋼が,「TOUGHFITTM」(タフィット)という商品名にて,2023年春より実用化されました.
更なる用途拡大に向け,引き続き研究を進めてまいります.
詳細は,以下のプレスリリースをご参照いただけますと幸いです
https://www.sanyo-steel.co.jp/system/upload/news/20230330_news.pdf
お知らせ
- 2024年11月19日
- M2杉田さんが軽金属学会にてポスター賞を受賞しました.
- 2024年11月19日
- 材料フォーラムTOKAIで10件発表,2件の受賞
- 2024年11月05日
- 研究成果が2024名工大レポートにて紹介されました.
- 2024年11月04日
- M2廣野君が金属学会にて優秀ポスター賞を受賞しました.
- 2024年11月04日
- 熊本大学との共同研究論文が発表されました
- 2024年10月28日
- 鉄鋼研究が大学HPでも紹介されました.
- 2024年10月23日
- 軽金属学会で6件の発表を行います.
- 2024年10月21日
- CREST研究会を名古屋で実施しました.
- 2024年10月18日
- 我々の鉄鋼材料研究が全国大学紹介にて取り挙げられました.
- 2024年09月12日
- Mg合金キンク強化に関する論文発表