高炭素鋼の飛躍的靭性向上に関する論文発表

工具鋼などに使われる,0.7%以上の炭素を含むいわゆる高炭素鋼において,適切な熱処理を実施することにより200 J/cm2を超える高い耐衝撃性を付与することができることを見出した成果が,Materials Science Enginnering誌にて公開されました.
本研究は,コマツ,山陽特殊製鋼との産学連携研究として実施しているものであり,新たな実用合金開発に向けた特筆すべき成果といえます.
本論文はオープンアクセス論文として,どなたでも自由に以下のリンクから閲覧可能です.
是非ご一読いただけますと幸いです.

T. Tokunaga, Y. Minamino, K. Yamamoto, T. Sugimoto, K. Hagihara
Development of high-toughness high-hardness hypereutectoid steels through optimization of heat treatment and alloying elements
Materials Science and Engineering A939 (2025) 148422.
https://doi.org/10.1016/j.msea.2025.148422