Mg-Al共晶合金のキンク形成に関する論文が発表されました.

Mg/Mg17Al12 共晶合金におけるキンク形成を初めて発見した研究成果に関する論文が発表されました.
現在進行中の新学術研究において我々は,LPSO相中にてキンク帯形成が生じるのは,その結晶構造中にて硬質層と軟質層が交互積層した特異な構造を有しているからではないか,との仮説を立て「ミルフィーユ構造」材料の研究を進めています.
本研究成果は,この仮説の妥当性を証明し,結晶構造レベルではなく,マクロ組織レベルでの硬質層・軟質層相互積層構造制御においてもキンク帯形成を誘導できることを初めて共晶合金系にて示した,大変興味深い結果であると思っています.
本論文は以下のサイトに掲載されており,本日から50日間,以下のリンクにて無料ダウンロードが可能です.
是非ご一読いただけますと幸いです.

K. Hagihara, K. Hayakawa, K. Miyoshi
Inducement of kink-band formation in directionally solidified Mg/Mg17Al12 eutectic alloy - Inspired by the deformation behavior of the long-period stacking ordered (LPSO) phase
Materials Science & Engineering A, 798 (2020) pp.140087.   
https://doi.org/10.1016/j.msea.2020.140087

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